コラム / 智慧の言葉

Jul 21, 2015

=般若心経秘鍵= 弘法大師 空海

リーナ・エダ心の旅
いのちに出会う旅 in 高野山

Message 箴言 =般若心経秘鍵= 弘法大師 空海 いのちに出会う旅 in 高野山

真言は不思議なり、
観誦(かんじゅ)すれば無明(むみょう)を除く。
一字に千理(せんり)を含み、
即身に法如(ほうにょ)を證(しょう)す。

般若心経秘鍵

弘法大師空海は、
般若心経秘鍵”の中で説いています。

真言とは不思議なものである。
御仏を観想しながら真言を念誦すれば、
根源的な無知の闇(迷い)が除かれる。
真言の一字一字の中に、
それぞれ千の理法(無限の尊い教え)が
含まれていて、
この身このままで真理を悟り、
仏の境地に達することができる。

“般若心経秘鍵”は、
818年頃に空海によって書かれた
『般若心経 』の注釈書であり、
般若心経』は真言密教の経典であると
論じているものです。
弘法大師が密教眼をもって
般若心経を
解釈した独創的な見解と言えます。

“般若心経秘鍵”では、
般若心経』は甚深なる密教思想を
開顕したものであり、
大般若菩薩の大心真言による
深い禅定に入るための教えと説いています。
すなわち大般若菩薩の大心真言三摩地※を
説いた密経であるとしています。

大心真言三摩地=三昧の境地(サマディー)

弘法大師空海は、
般若心経』の最後の部分に
真言が付与されている事に着目し、
般若心経』を読誦するのではなく、
観誦(かんじゅ)の対象とし、
その実践を勧めています。
真言は御仏の悟りそのものであり、
般若心経』は
仏の智慧の完成の真髄を説いたお経です。

観誦=真言念誦による瞑想

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高野山金剛峯寺 奥之院(真言宗)
「般若心経」読経

https://youtu.be/YeBouLo1du0

〜いのちに出会う旅〜
『天命の会』
高野山金剛峯寺 無量光院

慌ただしい日常から少し離れ、
高野山の大自然の中に佇む宿坊にて、
般若心経』を観誦し、写経することは、
己の心と向き合う大切な機会となりました。

般若心経』は言葉にならない仏の智慧を
262文字の言葉で表現した経典です。
真言に宿る不思議な響きを体感してください。
私はサンスクリット語の真言を唱えています。

サンスクリット語(梵語)

Gate Gate Paragate
ガテー ガテー パラーガテー

Parasamgate Bodhi Svaha
パラーサンガテー ボディー スヴァッハ

行けるものよ、行けるものよ、
彼岸に行けるものよ、
彼岸に完全に行けるものに、幸いあれ!

この真言で
仏の智慧の完成の言葉は終わります。

合掌

ms_muryouin高野山 無量光院

ms_cookai2高野山金剛峯寺

精進&精進

私がインドを訪ね仏の修行に励んだ時のことですが、
始めて漢訳ではない『般若心経』を、サンスクリット語で唱えるのを聴き、不思議な体験をしました。お寺では『般若心経』を毎日唱え、最後の真言を反復しながら、御仏を心に観想し、三昧の境地(サマディー)へと導いていきますが、当時のインドでは、日本寺だけでなく、チベット寺、ビルマ寺でも、『般若心経』は僧侶たちに愛されたお経であり、皆が唱えていました。

月に1度だけ訪れる満月の夜(Full Moon)は、仏教の僧侶と修行する者たち皆が、キャンドルを灯しながら、寺のまわりを廻ります。その時、まさに『般若心経』の最後の真言を何度も何度も反復しながら自らを瞑想の状態へと導いていきます。やがて満月真言の功徳によって、深い禅定の三昧の境地(サマディー)へと誘われ、心身一如により至高体験が起こります。

日常の忙しない心(自意識)が鎮まると、本来の心(仏性・宇宙意識)が顕われて来ます。本来の心のままに、ありのままの姿で生きる、いのちを輝かせて生きることの尊さを、身を以て体験させて頂きました。小さくなりがちな心を真言の響きとともに解き放ち、宇宙に広がる大きな心へと意識を拡大させることで、仏の加持力が起こり、小我(個我)を超えた大我(仏性)へとシフトしていきます。

般若心経』は般若の智慧であり、
煩悩の身のままに救われていることに目覚める。この世のことはあくまで仮の宿の如きもので、法身大日如来の実在を知りさえすれば、自心のいまの状態で、最も確実な悟りの境地に居ることがわかるのです。法身大日如来と共にある自分こそ間違いなく人間本来の面目に到達しているのであります。

リーナ・エダ 合掌

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